【第１回実況中継】大嶋信頼先生「あなたの才能があなたを苦しめる」発売記念セミナー

　昨年７月に行われました大人気心理カウンセラー大嶋信頼先生の「あなたの才能があなたを苦しめる」の発売記念セミナー。DVDとして皆さまにお届けする予定でございましたが、諸々の事情により、１部をブログ形式でお届けします。２部では、皆さまの質問に大嶋先生がお答えする「Q＆Aタイム」。こちらはすばる舎Youtubeにて１部終了後、無料配信いたします。

生きづらさを感じている人に読んでほしい

大嶋　こんな大変な時期にいらしていただいてありがとうございます。大嶋です。

　今回『あなたの才能があなたを苦しめる』という１冊の素敵な本ができあがりました。この講演をするために、また改めて読みかえして、（自分の）母親についてすごいこと書いてあるなと。母親に読ませられないと思ったんですけどね。

　とにかく本当にいい本になって、自分で新しい気づきもありました。ここでしゃべれるのもまた楽しみに思っています。よろしくお願いします。

ーー本書について、書き上げた感想や他の本との違い、または執筆中に大変だったことなど、教えていただけますか？

大嶋　実は担当編集者から、再三本を書くのはやめなさいと言われていたんです。「断筆して」って。「本を出しすぎている」と。ずっと「断筆しろ」と言われていたのに、この本を依頼されて「え？」って思いましたね。まじかよ、みたいな。

　普段私が本を書くとき何をやっているのかというと、「自分で書く」ということは絶対しないんです。編集者の頭を借りて書きます。だから編集者の立場になって、この人だったらどういう風に書くかなという視点でやっていたので、全然ネタがつきませんでした。

　書いていてとても楽しかったです。次から次へとネタがわいてくるぜ、みたいな。編集者の脳はどうなっているんだと思いながら、書いていましたね。

苦しみの中の才能

　今回『あなたの才能があなたを苦しめる』というタイトルのとおり、才能に苦しんでいる人たち、これは皆さんですよね。みんなと脳が繋がっている感じがものすごくありました。だから今回は書いていて少し苦しいときもありました。待って苦しいぞって。

　才能があればあるほど、他人から嫉妬を受けて苦しみます。書いてて、本当に苦しかった。だから大変でした。今まで「自分の性格がねじ曲がっているから人から嫌われるのかな」「頭が悪いから相手にされないのかな」と、過去に苦しんでいた場面も浮かんできました。

　私は何もできず、何もなさず、何も成し遂げられずに、自分は死ぬんじゃないかと思い、ずっと苦しく辛かった時期がありました。でもこの苦しみの中に才能というものが隠れているんだと、最後の方で気がつきました。でも私に才能があるとは、全然思ってないですけどね。なぜなら、編集者の脳を使って本を書いていたから、全部「パクリ」だと思っています。だから「パクる」才能はあるのかもしれないと。

　それは自慢できることかもしれないけど、それ以外の才能はまったく何もない。自分のオリジナルの才能は何もないと思っているんです。だから何も才能はないけれど、自分が苦しんできたことの裏に才能は隠れていて、そして自分の才能が何となく世間に認められていくことで、希望が持てるようになりました。それが本を書いてよかったことかなと思ってます。

　しみじみと私の苦しみは才能だったんだっていうことがわかって、ちょっとうれしかったなと感じました。

ーーどんな方に読んでほしいですか？

大嶋やっぱり生きていて苦しいと感じている人でしょうね。生きづらい、生きていてしんどい。そういう人たちは、才能にあふれているんですよ。一般の人はそんなこと思わないからね。普通はしゃあしゃあと、淡々と生きられる。なぜなら嫉妬を受けないから。

　潜在的にある才能を潰されることもなく、嫉妬も受けない。だから淡々と生きられる。生きづらさや息苦しさがあるのは、才能にあふれているからなんです。だから生きるのが苦しい、つらいと感じている人は、ぜひ読んでいただきたいと思っています。（つづく）