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嫉妬をかわす方法
ーー本書では、嫉妬をかわす方法として、「雑菌に触れること」に言及されています。このことについて、詳しく教えてください。
大嶋 先ほどの「カインとアベル」の物語では、神から愛された存在は弟のアベルでした。それは、アベルが大切にしていた子羊を殺した「高潔さ」がポイントなんです。神をそれだけリスペクトしている証拠です。神が愛した存在は、「高潔な人」というわけ。要するに完ぺき主義者や潔癖な人などは、高潔に見えるんです。
ただし、「高潔な人」は周囲からは、「真面目ぶって、生意気なやつ」と思われます。その感情が嫉妬です。
「雑菌」とは、メタファー、暗喩(ゆ)です。「雑菌に触れること」とは、「ろくでもない人間になろう」という意味です。そのような人は、周囲から嫉妬されないんです。人は高潔になればなるほど、周囲から嫉妬されてしまうので、「ろくでもない人間」の方が、嫉妬を受ける確率が低くなります。
「菌」に関わることで免疫ができる
アーミッシュというアメリカのグループの人たちは、花粉症にならないという説があります。その理由として、家畜と関わりながら暮らしていることが挙げられます。つまり菌と普段から接しているのです。
だから、菌を生活に取り入れることはいいことかもしれない。プロバイオテクスみたいなことです。また、「ロイテリ菌」というヨーグルトに含まれている菌を食べると、社会性がなかった人が社会性がでてくるという研究があります。面白いですよね? ラットの実験ですけど。菌って「どんだけ~!」って思います。
他には「サーモフィルス菌」という私が大好きなブルガリアヨーグルトに含まれているものがあるんですが、孤独を解消してくれるといわれています。菌は私たちのメンタルも左右できるんです。
また「ヘルペスウイルス」に関わると、人の気持ちを考えすぎるようになるという説があります。ウイルスでそんなことなるんかいって思いますが。統合失調症など、精神的な病はウイルスが結構関わっていたりします。最近では、そういう研究が進んできて、菌は実はすごい役割をしているんじゃないかと思われます。
いろんな菌に関わることで、人の体に免疫ができるんです。嫉妬に対しても、免疫ができるんじゃないかと考えられます。だから完ぺき主義、綺麗好きから抜け出して、いろんな免疫をつけると、嫉妬の攻撃をはねのけられるんじゃないかと思います。(つづく)
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