「妄想彼女」原作者、地主恵亮さんに聞く! 「ひとりでいるのに彼女と一緒にいる風」写真の撮り方。

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「友だちがいない」

「恋人がいない」

「一緒にお昼を食べる相手がいない」

「Facebookに『いいね!』がつかない」

など、誰しも孤独を感じるときがある。

そんな心の隙間にひそむ「孤独感」を爽快にすっ飛ばしてくれる書籍『ひとりぼっちを全力で楽しむ—リア充に負けない22の人生戦略』が刊行された。

著者は、あの「妄想彼女」(フジテレビ系列)の原作者である地主恵亮さん。「ひとりでいるのに彼女といる風」の画像シリーズでCNNや北京のテレビ局など海外メディアでも話題になり、イギリスでもっとも権威のある新聞紙のひとつガーディアン紙に「世界で最も気持ち悪い男」に選ばれた人物だ。

そんな「ひとりぼっち」を明るく楽しむ地主さんに、独身のボク、ハジメが、「彼女がいないのに彼女がいる風を装える!」と話題の自撮り方法を教えていただきながら、「ひとりぼっちを全力で楽しむ」秘訣について聞いてみた。

待ち合わせは朝9時。朝は苦手という地主さん。なんと遅刻!

「電車が遅れました!」と開口一番に遅刻の言い訳を。いや、実にすがすがしい方である。

ん? 手にしているそれは一体……?!

ま、いっか。

さっそくインタビュー開始。

ハ「こんにちは、地主さん。今日はよろしくお願いします。」

地「よろしくお願いします。」

ハ「早速なんですが、彼女と一緒にいる風の写真の撮り方を教えて頂けますか?」

地「いいですよ。」

おもむろにビニール袋から何やら取り出す。あ、さっきのビニール袋だ! メイク道具が入っていたとは!

メイク道具! 汚い! 汚すぎる! あ、つい思ったこと言っちゃった……。

ハ「メイク道具はご自分で買っているんですか?」

地「これは、100均のダイ〇ーで買いました。」

ささっと、手に塗り始める地主さん。

ハ「とても手慣れてますね。メイクは女性から教わったんですか?」

地「いや、教わることないんで。なので、合っているかどうかわからないです。」

爪をキレイに塗って……。

おお! 爪きれいに塗れている。確かに白くて女性の手に見える!

背景が無駄にゴージャスなので、自撮りをされている姿に違和感が……。

仕上げにインスタで少し加工。

地「できました!」

ハ「おお、気持ちわる……! あ、失礼しました。素敵なお部屋で、彼女からイチゴを食べさせてもらってる!」

地「そう。女性に『あーん』してもらってる写真です。」

ハ「こういう『あーん』は、彼女から実際にしてもらいたいことですか?」

地「そうです。ボクは、世の中にいるバカップルみたいなことをしたいんですよね。」

ハ「ほお。その撮り方はどこで思いつくんですか?」

地「家です。暇なので家でひとりであれこれ考えているのですが、この撮影方法を思いついたときは感動しました。」

ハ「なるほど。今回書籍の中でも、ひとりぼっちを楽しむために、いろいろと行動されていますね。例えば、『花火を観に行くのではなく、花火大会で自ら打ち上げる』とか、『ひとり住まいを実家暮らし風に改造する』とか。結構、準備が大変だったのかなって思ったんですが。準備中はどんなことを考えているんですか?」

地「毎回ワクワクしています。これをしたら面白いなって思いながら。花火大会とかも遠足前の幼稚園児みたいな気分でした。福井県まで行ったのですが、トラブルで飛行機が飛ばなくて、急遽電車で現地に向かいました。」

ハ「大変だったんですね。でもなんだか行動力があって、ひとりなのに本当に楽しそう。今はなにか『ひとりぼっち計画』を立てていますか?」

地「アマゾンに行って、楽天で買い物しようと思います。

ハ「ほお、アマゾン。目黒のアマゾン社に行ってってことですか? 」

地「いえ、南米のペルーにアマゾンの源流があって。そこに行こうと思ってます。そのために生活費を抑えています。」

ハ「それは! また壮大な計画ですね。」

地「ひとりぼっちの極意って自分の中で唯一の楽しみを見つけることなんですよ。他人からどうこうって思われるのを気にするんじゃなくて、自分だけは楽しいって思えればいいんです。

ハ「なるほど。勉強になります!」

地「『ひとりぼっち』を楽しむためには、時間を有意義に使える人になることです。時間を自分のためだけに使って、いかに楽しむか。孤独だからといって、無理にポジティブ思考にする必要はなく、心のどこかで『次は何をしよっかな?』と考えられていれば、だいたいは毎日が楽しくなるはずです。

本書の中で、地主さんは誰と一緒にいようがいまいが、人類はみな「ひとりぼっち」なのだと語る。そして、「ひとりぼっち」であることを積極的に突き詰めることで、周りと差別化でき自分の価値が高まり、結果的にすべて円滑に進み、自信がつくと話す。

マンガ「マスターキートン」(浦沢直樹、脚本/勝鹿北星・長崎尚志)の主人公のように砂漠でスーツを着てみたり、クリスマスのない国オマーンに行ってみたり……。ただただ、究極に「ひとりぼっち」を全力で楽しんでいる地主さんの本を読むと、なんだか自分も「ひとりぼっち」だけど、楽しまなくちゃもったいない! と思わせられる。

「ひとりぼっち」をどう楽しむか、自分の心に問いかけて、自分なりの「ひとりぼっち」を探すきっかけになる一冊だ。

地主恵亮(じぬし・けいすけ)
1985年、福岡県生まれ。2009年より人気WEBサイト「デイリーポータルZ」にて執筆を開始。2014年より東京農業大学非常勤講師。2013年、イギリスでもっとも権威ある新聞紙のひとつガーディアン紙の「世界でもっとも気持ち悪い男」に選ばれる。著書に『昔のグルメガイドで東京おのぼり観光』(アスペクト)、『妄想彼女 頭の中で作りあげた僕の恋人』(鉄人社)、『インスタント リア充』(扶桑社)など。

【最新刊】

『ひとりぼっちを全力で楽しむ—リア充に負けない22の人生戦略』
(地主恵亮著)

出版年月日:2017年12月24日刊
ISBN:9784799106624
定価:本体1,400円+税
購入はこちら

【本書の内容】

世界が大注目! 『妄想彼女』著者の最新作!
友だちがいない、恋人がいない、一緒にお昼を食べる人がいない、仕事がつらい、お金がない、結婚できない、家がない、Facebookにいいね!がつかない……。
そんなことで悩んでいませんか?
孤独は否定するものではなく、むしろ積極的に楽しむものなのです!
めざましテレビ、行列ができる法律相談所、ゴロウデラックス、朝日新聞、イギリスの超一流ガーディアン紙やアメリカのCNN……など、国内外のメディアに取り上げられ、話題をかっさらった「ひとりマスター」地主恵亮が贈る、驚くほど人生が豊かになる孤独力の鍛え方


(p174~:仕事がしんどい。もう辞めたい……スーツだけは脱がないと決める)


(p50~:ひとり身にはクリスマスがきつい……クリスマスのない国にいけばいい)

 

【目次】

第1章 恋人がいない
第2章 友だちがいない
第3章 お金がない
第4章 仕事がつらい
第5章 やっぱりひとりはさみしい…


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