【第1回】『POPの教科書』著者、山口茂先生に聞く!POP制作のコツ

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間もなく発売される新刊『POPの教科書』。著者で「POPの学校」校長の山口茂先生にインタビューをさせていただきました。

山口先生は35年にわたりPOPの制作指導、コンサルタントに従事。研修受講者数は約28万人を超え、全国で売れるお店のプロデュースも続けています。記事下部には『POPの教科書』発売にあたり、店頭POPを実際に書いていただいた動画を掲載しております。ぜひご覧ください!


『POPの教科書』(山口茂著)
出版年月日:2017年10月28日予定
ISBN:9784799106532
定価:本体1,400円+税

―――本日はよろしくお願いします!さっそくですが、現在のお仕事をされるきっかけが小学校のときの習字とのことですが、詳しく聞かせていただけますか?

 

実はね、僕は習字が下手だったんですよ。だからどうしたら上手く書けるか、見せられるかを考えた時に、なぞって形を整えるということを覚えればいいかな、と思って。

それで、自分が書いたものをキレイになぞっていたら、後ろから先生に注意されてね。

「お前は将来看板屋になれ!」と言われたんです。「おお、そうか」と思って。それが今の仕事を始めたきっかけ(笑)。

―――そうなんですね(笑)。その後、35年間指導されていて色々なPOPの制作に関わられてこられましたが、その中で先生が大切にされていることを教えてください。

 

POP制作は上手に書けるに越したことはありません。僕も上手に書くための努力をしていたんです。でもね、上手に書いても売れないんです。

商品の機能や特徴をそのままキレイに書いても売れない。機能や特徴って、例えば靴のスパイクなら、「針は何でできていて」とか「素材はどこのものを使っていて」ということですが、そのような特徴って実はお客さまにとっては、ぜんぜん重要なことではないんです。

お客さまは「何ができるか」「自分にどんな効果があるか」が一番知りたくて、それが大切なんです。お客さまと直接会話をしていて気づいたことでした。皆、「私にとってのメリットって何?」と思っています。

知りたいのはその商品を使うことで、得られる自分への効果。その効果がなんなのか、POPに何も書かれていない。上手に書くことに意識が向いているとできないことなんです。

―――なるほど!「得られる効果」に意識を向けるんですね!どうやってPOPに「お客さまのメリット」を書けばよいのですか?

 

まずは商品知識を増やします。POPは商品をよく知らないと書けないので、商品を実際に使ってみる。体験してみる。僕は自分で調べることを徹底して行っています。つまりモノからコトを伝える。それを自分の言葉で語ること。僕はこの2つがすごく大事だと思っています。

例えば、スマートフォン。

スマートフォンを通じての「メリット」を書くとしましょう。

「防水」「耐衝撃」「耐防塵」ってだから何? っていう話しですよね。「防水」で濡れないとどんなメリットがありますか? 今はカバーってあるじゃないですか。壊れにくい?? うーんなんのためだろう……と思考を巡らせていくんです。

「防水」だと例えばキッチンでSNSを楽しんだり、Youtubeを見ることができる。それがお客さまのメリットなんです。

例えばサバの缶詰。

「○○の近海で捕れたサバ」。サバがどこで捕れたかなんて、お客さまはあまり気にしない。それより気になるのは「脂がのっていて美味しいかどうか」ってところです。その場合「ゴハンがよくすすむ」さらには、「ゴハンがすすんじゃうから太り過ぎにご注意!」なんていうのもいいですよね。

―――先生すごくわかりやすいです!!その商品を買ったらどんなメリットが自分にあるか想像できますね。

 

そう。機能ではなく、スマートフォンから得られるメリットをお客さまに伝えてあげる。

POPをキレイに作ったから商品が売れたということはない。売り場の人が一生懸命書いた、ちゃんと使ったことが分かるとお客さまは共感します。

表現で大事なところは伝え方です。POPは「伝え方が9割」だと思っています。書き方はその一部。手紙を書くように書いたっていい。

だから、「これがPOPだ!」っていうものはないんです。POPは自由。僕からするとノールールでもいいと思う。その人が一生懸命書いたものなら。

―――なんだか、私も書ける気がしてきました!

 

POPは美術ではないので、瞬時に書く。とりあえず書く。上手くできた、できないはおいておいて、売り場につけましょう。

 

>>【第2回】に続く。次回はさらにPOP制作について迫ります!

◎山口茂先生直伝!!手書きPOPの作り方。ぜひご覧ください!

山口茂氏プロフィール:株式会社山口茂デザイン事務所 代表取締役。「POPの学校」主宰。
商業界POP大賞審査委員長/POP広告クリエイター技能審査試験中央委員/ 日本コトPOPマイスター協会副会長/宣伝会議コピーライター養成講座講師。
「お客さまのメリットを伝えるコトPOPの提唱者」であり、日本でただ一人のコトPOPの指導者。35年以上にわたりPOPの制作指導・コンサルタンティングに従事。これまでの研修で約28万人もの受講者を持ち、全国で売れるお店をプロデュースしている。毎月開講している「コトPOP勉強会」は日本全国から参加者が集まり、常に満員御礼。キャンセル待ちが出る勉強会となっている。著作に『コトPOPを書いたら あっ、売れちゃった!』『POP1年生』(いずれも商業界)がある。

◎フジテレビ人気番組「めちゃ×2イケてるッ!」のイベントブースの手書きPOPも手掛けられています。>>もっとみる


「わかる!! できる!! 売れる!! POPの教科書」
(山口茂著)

出版年月日:2017年10月28日刊

ISBN:9784799106532

定価:本体1,400円+税
詳細はこちら

 

【内容】

指導歴35年以上! のべ約28万人の受講者を持つPOPの学校校長山口茂氏によるPOP作りの決定版! POPを書くのは難しい……。何を書けばいいのかわからない、キャッチコピーが思いつかない、字もイラストも下手だし……。そんなPOP作りに悩むすべての方の問題を解決します。
POP作りにはコツがあり、そのコツさえ覚えてしまえば、書けば書くほど上手になっていくのです! 本書ではお客様が「つい気になってしまう」POP作りの69のテクニックをご紹介しています。オールカラーで実例50作品を紹介。POPを作る方には必携の1冊です。

【目次】

PROLOGUE  POP次第で、売上げが劇的に伸びる!お店が変わる!
第1章 まずは知っておきたい「POPコピーの基本」
第2章 この商品のココがすごい!「価値がわかるPOP」
第3章 使い方を教えてくれる!「役に立つPOP」
第4章 新商品、限定品、事前告知…「ワクワクするPOP」
第5章 黒板POP、デコPOP、ウインドーPOP…「店頭で目立つPOP」
第6章 コツがつかめる!すぐに書ける!「POP文字とPOPイラスト」


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