【第２４回】大嶋信頼先生のお悩み相談室～私なりに答えます！

大人気心理カウンセラーの大嶋信頼先生が、昨年開催されたトークショーでご来場者から頂いたご質問に回答します。

悩み：人間はいつまで「ひと」として生きる事が出来るのでしょうか。

【質問】いまは完璧主義の日本の民族性が、良くも悪くも、日本人の首を締めていると思います。時代の変化が急激に進む今、社会が適温を下回り生きづらくなってしまった中、人間はいつまで「ひと」として生きる事が出来るのでしょうか。大嶋信頼先生はどうお考えですか？

大嶋先生からの回答

たぶん、社会が破綻したら人間は「本質的な自分」で生きなくてはいけないんだよね。社会が破綻しないかぎり、偽の自分で生きられる。でも偽が悪いというわけではなくて、偽の何かがエネルギーを作り出しているわけだよね。本質的な自分で生きるときは社会がカオス状態になっています。

だから、どっちが「ひと」かって話ですよね。嘘をついているのが「ひと」なのか、本質的に自分に生きているのが「ひと」なのかという話になるでしょ。精神的なことを求める人はやっぱり本質的な自分に生きろ、と言いますね。それを実現できるのはカオスな世界。だから、ある意味、偽の自分で生きられる社会こそが豊かな社会。偽の自分で生きていること自体はムダなことではなくて、社会にちゃんと貢献してるということです。今が幸せな世の中であるかどうかはわからないけど、豊かであるのは確かだよね。

もしあなたが生きづらいなら、「本当の生き方」をしたいということ。もし、そういう生き方をしたければ、カオスが起こるしかないですが、今の生きづらい世の中でも本質的に生きようとするのであれば、無意識の力を信じて生きるということが一番の近道です。無意識はいつも本質なんだよね。

「世の中の常識」というのが意識。常識が関係ないのが無意識。無意識に委ねれば、常識の世界からずれる。そうすると「本質の自分」がたぶん出てきます。

今回が最終回です。長らくご愛顧ありがとうございました！
この連載は今年夏頃に電子書籍化を予定しております。

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＊お悩みに対する見解はすべて大嶋先生独自の回答ですので、効果を保証するものではありません。
＊こちらで紹介している遺伝子コードの唱える回数はすべて７回です。

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出演：大嶋信頼
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【著者・プロフィール】

大嶋信頼（おおしま・のぶより）

米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。現在株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。T.F.T.（Thought Field Therapy）を学び認定トレーナー資格取得。
ブリーフ・セラピーのFAP療法（Free from Anxiety Program）を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。著書に、『言葉でホルモンバランス整えて「なりたい自分」になる！』『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも？』『無意識さんの力で無敵に生きる』『支配されちゃう人たち』『ミラーニューロンがあなたを救う！』（以上、青山ライフ出版）、『サクセス・セラピー』（小学館）、共著『児童虐待〔臨床編〕』（金剛出版刊）、『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』（以上、すばる舎刊）がある。