赤ちゃんのお世話。卒乳・断乳がうまくいく3つの条件とは?



母乳育児は「がんばる」必要はありません。マイペースにゆるゆると。
ポイントさえ押さえておけば、赤ちゃんはよく飲み、よく寝て、すくすくと成長してくれます


「10人産んだスーパー助産師のストレスゼロで続けられる! 母乳育児の本」の著者こばやしひさこさんは、本書の冒頭でこのようにお話しされています。

 

初めての育児はとにかく「がんばって」しまいます。まだ昼夜のリズムがわからない赤ちゃんのお世話は予想以上に大変で、毎日が寝不足との戦いです。

 

3時間おきの授乳や夜泣き、ぐずり……。私はこれも試練と思いながら、がむしゃらにお世話をしていた記憶があります。

 

また1歳を過ぎてくると、おっぱいをいつまであげ続けたらよいのか、いつやめたらよいのか気になります。

 

私の場合、娘は生後5カ月の時に、自然卒乳しました。いくらあげようとしても、顔を背けて嫌がるしぐさをし始めたのです。

 

周囲の話を聞いていると「とにかくおっぱいで泣き止ませる」「おっぱいから離れてくれなくて困る」という声が多かったので、スパッとすんなり自らおっぱいから手を引いてくれたので、とても楽でした。

 

少し寂しいなと感じましたが、これで堂々とアルコールが飲める!と、私はすぐに気持ちの切りかえができました。

 

娘のような自然卒乳の例は珍しく、実際には、どのタイミングで、どのように卒乳をさせようか悩んでいるお母さんが多いのが現実です。

 

本書では断乳がうまくいく条件として、下記3つを上げています。

 

1.歩ける
2.歯が生え揃う
3.言葉が出始める(大人の言うことがある程度理解できる)

 

この3つが揃うと子どもの身体や心に負担をかけずに断乳が可能だそうです。
歩けるようになれば、外の世界に興味が向き、歯が生え揃うと離乳食が進みしっかりと栄養を食べ物からとれるようになります。

 

また大人の言うことがある程度理解できるようになってくると「おっぱいやめようね」など言い聞かせることもできるようになります。

 

上の3つの条件が揃うころが1歳半だそうです。

 

ただ、条件が揃ったとしてもなかなかうまくいかないのが現状。そこで本書から、スムーズにおっぱいとバイバイできる方法をご紹介します。

 

手作り断乳カレンダー

 

断乳を決めた1か月前くらいから子どもに言い聞かせをします。

 

断乳する日(ゴール)のカレンダーに大きなアンパンマンの絵を描きます。そして毎日小さなアンパンマンをカレンダーに書き込み、

 

「大きなアンパンマンのところに小さなアンパンマンが届いたら、おっぱいがアンパンマンに変身しちゃうからバイバイだよ」と言い聞かせるそうです。

 

ええ、若干強引なストーリー!

 

子どもは大好きなアンパンマンのことだから、真剣に聞く。そして断乳当日は実際におっぱいに油性マジックでアンパンマンを描きます。もうかくし芸並みの仕込み。

 

「おっぱいアンパンマン」を目の前にして子どもは一瞬固まり、おっぱいに吸いつくことなくママの洋服を自ら下すそうです。おっぱいが本当にアンパンマンになった……。

 

余談ですが、うちの娘が初めてしゃべった言葉は「ママ」でも「パパ」でもなく「アンパン」。突然アンパンマンの人形を指さして「アンパン」と言ったのです。

 

それくらい子どもにとってアンパンマンは強力なアイテム。

 

娘のように突然おっぱいを飲まなくなったり、徐々におっぱいの回数が減って終わるということもあります。また仕事の都合だったり、病気の治療のため薬服用など母親側の理由でやめなければならないこともあります。

 

本書によると、授乳はママが苦痛を感じないのであれば、赤ちゃんがほしがる限り、続けても良いそうです。

 

新米ママは赤ちゃんお世話の初心者。おむつ替えも授乳もすべてたどたどしく進んでいきます。本書にはゆるゆると楽しく育児を続けていくメッセージがたくさん盛り込まれています。「育児はがんばらなくていいんだ!」と元気をくれる一冊です。

 

 

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