インタビュー:幼稚園の先生に聞く!小学校前の3年間で大切なこと


 

緑に囲まれた広い園庭をもつ学校法人道灌山学園高松幼稚園。練馬区の閑静な住宅街に佇む建物からは子どもたちの元気な声が聞こえてきます。

 

今回はこちらの幼稚園で働いている積田先生にインタビュー!
『小学校前の3年間にできること、してあげたいこと』(祖川泰治 著)
を読んで実践して頂きました。

 

 

高校時代、保育園への職場体験がきっかけで保育の道を志した積田先生。保育の専門学校卒業後、幼稚園教諭として現在6年間働いています。子どもたちとの関わりかたや本書の中で実践してみたことなどをお聞きしました。

 

小学校前の3年間は大きく成長する時期

 
– 年少・年中・年長と子どもたちの変化について聞かせてください。

年少から年長にかけて、子どもたちは協調性や思いやり、忍耐力など大きく成長する時期だと感じています。特に年少さんは、何もできない状態のまま幼稚園に入ってくる子もいるので、1から作り上げていくのが大変でもあり、やりがいもあります。年少さんの1年間は本当に大きく成長します。年長さんになると忍耐力などがついて、生活面などはほとんど自分でできるようになっていきます。

 
– 子どもによって大きく個人差はありますか?

幼稚園入園前から保育園に通っていた子や近所でお友だちとよく遊んでいた子、またずっと母親と家にいた子など入園前の事情は様ざまなので、入園後は若干友だちとのかかわり方に差があります。ただ、年少さんが終わるころにはほぼみんな同じにようになるので、それほど心配することではありません。ただ言葉については「思ったことをきちんと言える子」もいれば、「言えない子」もいるので少し個人差があるように思います。

 

一人ひとりゴールを見据えて

 

 

幼児教育をしていく上で、自分が大切にしていることは、一人ひとりに「ゴール」を見据えて、1年かけてその子どもがゴールに近づいていけるように心がげています。
 
例えば、好き嫌いが多い子どもについては、なるべく食べれるように指導したり、時間をなかなか守れない子に関しては、けじめをもって行動するように促しています。またかんしゃくを強く起してしまう子には、うまくコントロールできるように1年かけて言葉がけをするようにしています。言葉がけについては一人ひとりに合わせて変えてみたり、その子に響く言い方を常に考えています。
 

男の子には状況を細かく聞くと良い。

 
―本書に「幼児期はどうしても男女差がある」と書いてありますが、実際に感じることを教えてください。

状況をきちんと説明できる力は女の子のほうがあると思います。
例えば、ケンカしたとき。男の子は、「先生、ケガした」など結果だけを教えてくれるので、状況がなかなかわからないときがあります。その場合は子どもに選択肢を与えてみます。「友だちに叩かれた?」「それともひとりで転んだの?」など説明ができるように促し、それから状況を聞きます。
 
言葉でうまく説明できない子については、指差しで教えてもらるようにしています。どこで、何があったか。うまく代弁してあげて、相手と仲直りをさせています。男の子にはうまく状況を説明できるように誘導し、困ったことを言えるようにさせてあげることが大切です。
 
―本書に「昔ながらの遊びで手足を鍛える」というのがありましたが、幼稚園で実際にやっていることを教えてください。

竹馬、あやとり、お手玉、独楽、縄跳びなどを実施しています。実際にできたらメダルを与えています。メダルがもらえると思うと子どもはがんばってくれるので、良い動機付けになっています。またこれらの昔ながらの遊びは、なかなか自分から関心をもつのが難しいので、良い興味付けになっていると思います。
 

本書の中で試してみたこと

 
―本書に掲載されていることで、実践してみたことを教えてください。
 
「洗濯ばさみでひもをつかむ」というのを実践してみました。本書にお弁当箱のつつみを自分で結んでみることやペットボトルのふたを開ける、というのがありましたが、これはすでに幼稚園で実施しています。洗濯ばさみについては、最初は仕組みがわからずにどうやって広げたらよいのか迷っている子もいましたが、「強くつまむと開く」というのがわかると、みんな楽しんでやっていました。
 
結構力を使うので片手でできない子は、両手で洗濯ばさみを掴んでいました。慣れてくると、お友だちと一緒にひもを洗濯ばさみでつまんだり、子どもなりに楽しんで取組んでいました。この時期は手先が器用になってくるころなので、こうした遊びはとても良いと思いました。
 

手先や足を使う大切さ。ひもが結べない子どもがいる現状

 
今は小学校にあがってもひもが結べない、という子どもがいるようです。またトイレの和式に座れないなど、経験がないために当たり前のことができない子どもが増えているようです。ひもについては幼稚園で遊びながら結ぶ練習をさせています。はじめは声をかけずに自分で考えさせるようにすると、子どもはお友だちをまねしたり、自分で工夫して結ぶことを学びます。
 

人としての心の成長が大切

 

 

小学生になると、おのずと生活面はひとりでできるようになってきます。小学校入学前は、学習をさせるということよりも、「困ったことを自分から言えるようにする」「話している人の目を見る」「思いやりをもつ」など人として基本的なことができるようになるのが大切だと思います。
 
家庭でやってもらいたいこととしては、子どもと1対1で触れ合う時間を作ってもらいたいと思います。絵本の読み聞かせでも、外遊びなどでも。親子の会話をたくさんしてほしいと思います。その子のためだけの時間を作ってあげることは、子どもの心の成長にとても良いことだと思います。

 


 
積田先生、ありがとうございました!小学校前の3年間は心も身体も大きく伸びる時期。この時期に日々の生活や遊び、親との関わりの経験が子どもを大きく成長させますね。
 
本書には、親だからできる、幼児期を最大限有意義に過ごさせてあげる方法がたくさん掲載されています。楽しみを原動力に成長する子どものために、ぜひ実践してみてください。
 

 

 
 

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