プログラミング必修化に向けて、親が知っておくべき3つのこと


2020年度から、小学校でプログラミングが必修化されます。しかし、「プログラミング教育っていったいなに……?」と心配されている親御さんがほとんどではないでしょうか。

プログラミング教育とは、プログラミングという遊びを通じて論理的思考力や問題解決力、創造力を培うことだとか。文部科学省の定義によると「プログラミング的思考」を学ぶものとしています。

うん。まだまだよくわかりませんね……。

今回はエンジニア、デザイナー、イラストレーター、おでん屋の料理人など多彩な経歴をもち、現在はプログラミングスクールの校長である熊谷基継さんの著書『親子で学べるいちばんやさしいプログラミング おうちでスタートBOOK』からプログラミング必修化に向けて、親が知っておくべき3つのことをご紹介します。

子どもから「プログラミング教育ってなに?」と質問されたら、スラスラと説明できるようになりましょう!

1.プログラミングは「おでん」のレシピ

一見むずかしそうなプログラミングですが、下記3つの思考法から組み立てられています。

「順次実行」
「繰り返し」
「条件わけ」

本書では、「おでん」のレシピを例にしてこれを説明しています。おでんを作るときは、まず材料の下ごしらえをして、それを合わせて煮込みます。この手順を「順次実行」「繰り返し」「条件わけ」で示すと、こんなかんじになります。

材料を下ごしらえして、味が染み込んだら、盛り付ける……という流れは、料理で自然とこなしていますが、これがプログラミングの基本的な考え方だとか! スマホや銀行のATM、自動販売機などのプログラムも「順次実行」「繰り返し」「条件わけ」の3つの考え方の組み合わせでできています。

2.大切なのはアルゴリズム思考

目標に向かってなにをやるべきか、パーツや手順などを書き出して、どういう順番でやるか考えるプロセスをアルゴリズムといいます。簡単なプログラムならいきなり書き始めても完成させることもできますが、複雑なものを作るときは、どういうふうに作るか、考えてから取りかかる必要があります。

例えば「美味しいおでんを作ろう!」と思ったときは、もちろん「美味しいおでん」がゴール。それに必要な手順、すなわち「美味しいおでんの作り方(レシピ)」がアルゴリズムです。

仕事でも企画書やプレゼン資料を作るとき、思うままにつくり始めると矛盾が生じたり、壁にぶつかったりした経験がありませんか? 私はありますが……。何も考えずにプログラムの組み立てを開始すると多くの場合、途中でわけがわからなくなってしまいます。

プログラムを書く前は必ず「どうしたらいいか」と考える作業をしたあとで、実際に手を動かしてみましょう。

3.ゴールを見せて目標を持たせる

プログラミングを子どもに説明するとき、いろいろな分野でプログラミングが活用されている事実を話してみましょう。プログラミングを使ったものは、ゲームやロボット以外でも以下のようなものがあります。

(p52より抜粋)
【アートの世界】
参加型のアートミュージアムや水族館でのプログラミング

【ライブや演劇の世界】
音楽や動きに合わせて舞台演出が目まぐるしく変わるステージでのプログラミング

【映画の世界】
爆発シーンや葉っぱの落ちるようすなど、現実世界で起こりうる現象を創造・再現する際のプログラミング

【ファッションの世界】
3Dプリンタを使って服ができたり、自分の体にフィットする採寸型ボディスーツのようにスマホで体型計測をしたりする際のプログラミング

【WEBサイトの世界】
Amazonなど、いろんな場面でレコメンド商品が表示される際のプログラミング

「わあ、いろんな世界でプログラミングが使われているんだね〜っ!」と子どもが関心を示したらこっちのもの。プログラミングでどんなものをつくりたいか、親子で一緒に考えてみましょう。本書からプログラミングを使った事例リスト「プログラミングの世界」をダウンロードできるのでぜひ活用してみてください!

プログラミング教育はプログラムを組むことが目的ではないとはいえ、プログラミング体験として、パソコンでの文字入力などが実施される予定です。本書ではおうちで簡単に体験でき、遊びながらプログラミング思考を身につけることができるビジュアル・プログラミング・ツールの使い方も掲載されています。

ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグなど世界を変えた経営者たちは幼少期からプログラミング教育に触れたプログラマー出身だとか! 論理的思考や段取り力などプログラミングを学ぶことで身につくスキルはたくさん。ぜひむずかしく考えず、かるい気持ちで取り組んでみてください。

 

書籍
親子で学べる いちばんやさしいプログラミング おうちでスタートBOOK

 

出版年月日:2019年05月18日刊
ISBN:9784799108154
定価:本体1,400円+税

 

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内容

小学校での必修化、あせらなくても大丈夫。まずは無料ソフトを使って、家庭でいっしょにトライ! できた! 楽しい! という体験をお子さんと積み重ねてください。
プログラミングの面白さに目覚めた子どもは、論理的に考える力、自分で答えを導き出す力をぐんぐん伸ばしていきます!

目次

はじめに/子どもたちがプログラミングを学びたくなる8つのステップ
第1章 いま最も必要とされているプログラミング教育 〜親が知っておくべき7つのポイント〜
第2章 これだけ知っていれば大丈夫! プログラムの基本ルール
第3章 いますぐ始めるプログラミング【体験編】
第4章 いますぐ始めるプログラミング【クリエイティブ編】
第5章 いますぐ始めるプログラミング【継続編】
おわりに/おすすめ書籍およびWEBサイト

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