うまくやれるか心配……娘の友だち関係
「ママに相談しても解決しないんだよね」
夕暮れ時の公園で、ブランコに乗りながら小学校3,4年生くらいの女の子2人の会話が
聞こえてきました。
私はブランコに乗っているチビ娘の背中をゆっくり押しながら、2人の会話にそっと聞き耳を立ててしまいました。
どうやら女の子の1人は学校での友だち関係に悩んでいる様子。
「仲間外れにされていることをママに相談したんだけど、”そんなの相手の子にガツンとヤリ返せばいいじゃない”って言われた」
「でもさ、それができないから悩んでいるんだよね……。ママと私は違うから……」
女の子はとっても悲しそうな顔をして、友だちに相談をしていました。
私は、小学校3,4年生になったチビ娘を想像して、もし自分が娘からそんな相談を受けたらどう答えるか、考えてしまいました。
小学生の女の子を持つママは、お友だち関係が意外と大変といいます。また親がどこまで子どもの友だち関係に踏み込むかというのも悩ましいポイント。
前置きが長くなりましたが……
今回のテーマは「うまくやれるか心配……娘の友だち関係」です。
女の子の友だち関係――。年齢とともに複雑になるといわれるのが女の子の友だち関係。女の子は、人の気持ちや感情に敏感な分、すこしでも友だち関係で嫌な目に合うと、とても落ち込むそうです。
ウチのチビ娘は2歳半で保育園入園、3歳半からは幼稚園に通っています。保育園のときは、色々なお友だちと日替わりで遊んでいたようですが、幼稚園に入ると、広範囲な付き合いはせず、特定の数人と過ごすことが多くなりました。
そのため、時折、仲良しのお友だちとうまくいかなくなることもあり、幼稚園の帰り道に「今日は○○ちゃん遊んでくれなかった……」「別の子と○○ちゃんが遊んでいた……」など、仲良しのお友だちに対して嫉妬?とも思える発言をすることも多くなってきました。
他人といろいろな関わり合いをすることで、コミュニケーション能力が養われると思い、私は、それほど娘のお友だち関係について気にとめていませんが、時にはお友だちとのイザコザを思い出して泣き出すこともありました。
そのため、いつかお友だち関係でのトラブルが発端となり、イジメや不登校といったもっと深刻なケースに発展してしまうこともあるのではないかと思うようになりました。
『幸せな母娘関係を築く 女の子の育て方』(川井道子 著)によると、そんな女の子の友だち関係について、親が気を付けなければいけないことが書かれていました。
本人が助けを求めてきてから
気をつけたいのは親が大げさに心配したり、先回りして行動したりしてしまうこと、だそうです。例えば、自分の子どもをいじめたと思われる子に直接「どういうつもりなの?」と問い詰めることや、担任の先生に早々と相談を持ちかけることです。
親が先回りをすることで、女の子同士の友だち関係が良くはならないと思われ、母娘の信頼関係まで危うくなってしまうそうです。
本書には「子どもの愚痴やつらい気持ちなどのネガティブな言葉もしっかりと聴いてうけとめ、そのうえで、子どもを信じること。励ましサポートしていくこと」が大切だと書かれていました。
コツは「子どもの話をじっくりと聴いて、十分に話し合ったうえで行動に移す」ことだそうです。
チビ娘はまだ幼稚園生。これから小学校、中学校とさらに女の子の友だち関係は複雑になると思われ、子どもの友だち関係についての悩みは延々と続きそうです。
友だち関係のトラブルはケースバイケースなので、一概に解決法があるわけではありませんが、どんなときも「子どもを信じて、じっくり話を聴ける親」でありたいと思いました。
本書には、そのほか、幸せな母娘関係の築き方や子育ての勘所がたくさん書かれています。ぜひ手に取ってみてください♪
『幸せな母娘関係を築く 女の子の育て方』
川井道子 著