子どもの相手は大変……幼児の「遊びのレパートリー」を増やすには?
「アンパンマン、あたらしい顔よ!それっ!」
「てってれっててってってー。げんき100倍!アンパンマン!」
「ゆるさないぞ、バイキンマン!それ!アンパ――ンチ!!」
「うお、やーらーれーた……」
と……。
延々と続く人形遊び。
子どもとの時間は大切。だからたくさん相手をしてあげないと……と思いながらも大人がずっと幼児の遊びに付き合うのはなかなかしんどいものです。
特に高齢出産が当たり前の世の中、アラフォーママは、身体に鞭を打って子どもの遊び相手をしているのではないでしょうか。
私の娘(4歳)の遊びとしては
・トランプ
・カルタ
・人形遊び
・ブロック
・絵を書く・字を書く
・カルタ
・人形遊び
・ブロック
・絵を書く・字を書く
などでしょうか。
遊びには男女差や個性があるので、一概に言えませんが……。子どもは「これ」と思った遊びを延々と続ける習性があります。子どもの相手に疲れないためにも、大人も飽きない「遊びのレパートリー」が必要なのではと感じます。
そこで今回は1万2000人の子供たちの成長を見てきた祖川幼児教育センター園長の祖川泰治氏の著書「小学校前の3年間にできること、してあげたいこと」から「遊びのレパートリー」についてご紹介します。
子どもの相手は大変……幼児の「遊びのレパートリー」を増やすには?
「子どもは遊びから学ぶ」というのは真実、と語る祖川氏。幼児の知育は遊びの中で取り入れるのが重要とのことです。
たとえば、しりとり。子どもは「しりとり」が大好きです。
本書に「しりとり」の応用編で「あたまとり」という遊びがありましたので、ご紹介します。「あたまとり」とは言葉の頭の文字と最後にくる言葉をつなげる遊びです。
しりとりでは、
リンゴ→ゴリラ→ラッパとなりますが、
「あたまとり」では、
リンゴ→マリ→クルマ
となります。
娘にこれを試してみたところ、最初はつまずいていましたが、仕組みがわかってくると、「おもしろ~い!」と言って楽しそうに遊んでくれました。
「しりとり」ではマンネリ化していた言葉遊びが、「あたまとり」をすることによって、親子で新鮮な感覚を共有することができました。
ただ子どもは急にいろいろやらせようとしてもなかなか上手くいかず、やる気が出なかったり、見向きもしなかったりします。また興味をもたなそうな意外もので、楽しく遊んでいたりします。
ウチのチビ娘の場合は、「12色のサインペン」。サインペンは通常お絵描きをしたりするときに使うものですが、娘はサインペンを取り出して、
「こんにちはーピンクさん」
「あらオレンジさん、どうもー」
「きょうはクロさんがいないわねえ。」
「クロさんはお風邪をひいて、おやすみよー」
「あらオレンジさん、どうもー」
「きょうはクロさんがいないわねえ。」
「クロさんはお風邪をひいて、おやすみよー」
などと、12色のサインペンをまるで12人の人形のように扱って遊んでいました。想像力があればなんだって遊びに変えられるようです。
著者の祖川氏によると、幼児期の子どもにしてあげたいこととして、知力面では主に国語と算数、身体面では主に体力や運動能力の土台をつくることだそう。「遊びのレパートリー」を増やすことで、新しい知力が身に付き、子どもは遊びながらぐんぐん成長します。
本書には特別な英才教育は必要なく、日常のちょっとした工夫で親ができることがたくさん書かれています。ぜひ読んでみてください。
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