こんなの読ませたかった!12歳から読んで欲しい、こころが揺さぶられる本100


 

私の4歳の娘は絵本が大好き。毎日「読んで!読んで!」と言いながら家にある絵本を持ってきます。先日病院の待合室で、娘がたまたま手にした本がこれ。

 

新美南吉さんの「手袋を買いに」――。

 

小さい頃に読んだ記憶はあるものの、どんな物語かすっかり忘れていた私。
改めて娘に読んでみると、その文章の美しさや表現方法にはっとさせられました。日本語の難しい表現があるものの、娘はおとなしくじっくりと耳を傾けていました。ちょっと娘には難しかったかな?と思いましたが、読み終えたあと、「すごく、いいはなしね~!!!これ!」と大絶賛。

 

今までは子どもがキャッキャと喜びそうな本ばかりを与えたりしていましたが(「うんこ」「おしり」がテーマだったりする人気本含め……)、ココロに響く、日本語の表現が美しい本をもっとたくさん読ませるべきなんだ!と思いました。

 

特に多感な中学・高校生になったら、たくさんの良書に出会ってほしいのが親心。では、そんな時期に一体どんな本を選んであげたら良いのでしょうか。

 

今回は、中学・高校生になったらぜひ読んで頂きたい素敵な本がたくさん掲載されている「金原瑞人[監修]による12歳からの読書案内 多感な時期に読みたい100冊」という本をご紹介します。

 

「金原瑞人[監修]による12歳からの読書案内 多感な時期に読みたい100冊」

 
本の世界の面白さ、奥深さを体験
 

本書には中学・高校生を対象としたYA(ヤングアダルト)の名作100冊が掲載されています。監修は、翻訳家の金原瑞人氏。1980年代より新聞、書籍、雑誌などで精力的にヤングアダルト(YA)向けの書評を執筆されています。

 

本書では金原氏をはじめ、無類の読書家の方々が厳選した面白い本、深く考えさせられる本などが、哲学、詩、物語などに幅広いジャンルにわたって掲載されています。「一歩踏み出す勇気をくれる本」や「空想の世界に羽ばたける本」、「ことばの力に感化される本」など多感な時期だからこそ読んでほしい本が勢ぞろいです。

 

専門家オススメの選書に触れ、本の世界の面白さ、奥深さを体験できる内容となっております。今回はこちらからオススメ選書をいくつかご紹介しちゃいます!

 
オススメ選書その1:「深く考える」ってこういうことか。
 

書名:「14歳からの哲学 考えるための教科書」
著者:池田明子

 

本の紹介(抜粋):むずかしい言葉を使わずに、「自分」「死」「家族」「恋愛と性」「人生の意味」など、大切な30のテーマを哲学的に考察している。読み進めるうちに、自分の考えも深まり広がっていく。どこまでも考えていくことによって「考え方の方法」を分かりやすく説明した本である。

 
オススメ選書その2:世界一”ウザい”ヒーローの話
 

書名:「チルドレン」
著者:伊坂幸太郎

 

本の紹介(抜粋):家裁調査官の陣内を中心にすえた連作短編集。陣内の大学時代の友人や仕事の後輩など、彼を取り巻く人物がかわるがわるに語り手となり、銀行強盗から少年の万引きまで五つの事件を描く。

 

うーん。若者だけでなく、大人も楽しめそうな本がたくさん……。多感な時期にこそ、良書に出会って「本って面白い!」と思えれば、不思議ともっと本を読みたいと思えるようになるものです。

 

こちらの『12歳からの読書案内』シリーズは早12年目。今回は第4弾の刊行です。本書では、本の読みどころも一目でわかるので、「愛読書」がみるみる増えるはず!ぜひ一読ください♪

 
 

「金原瑞人[監修]による12歳からの読書案内 多感な時期に読みたい100冊」

 
 

 

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